安全対策に
ついて

SAFETY MEASURES

生殖補助医療(ART)では、卵子・精子・胚を取り扱うすべての工程において、正確な管理と慎重な作業が求められます。培養室では、取り違えを防ぐための確認体制や、機器の管理・点検など、安全性に配慮したさまざまな取り組みを行っています。

また、培養に使用する機器についても、日常的な点検や管理を行いながら、万が一のトラブルに備えた体制を整えています。
このページでは、培養室で行っている安全対策や管理体制についてご紹介します。

安全対策について安全対策について
培養室における
取り違え防止対策

培養室は患者様から卵子、精子、胚をお預かりするという、責任の大きな業務を担っています。
採卵や胚移植前には、看護師とのID.番号、氏名確認を必須とし、卵子・精子・胚を培養器より移動させる際、体外受精や顕微授精を行う際、凍結や融解を行う際等、全ての工程で培養士2名での氏名確認、必要に応じて胚の個数等のダブルチェックを必須としています。
ダブルチェック無しでは業務が進まない工程となっており、その都度、実施記録を残しています。また、1台の操作台の中では一組の患者様の操作しかしないという、物理的に取り違えの起こらない環境で操作を行う等、細心の注意を払っています。

培養室における取り違え防止対策
培養環境
培養環境

胚を培養する環境は、胚の発育に影響を及ぼす重要な要素の一つと考えられています。
当院では、大切な胚を育てる培養室(クリーンルーム)は、HEPAフィルター(高性能空気清浄フィルター)を用いて空気中の微細な粒子を除去し、一般的な手術室と同等レベルの清浄度である国際規格ISOクラス7以上であることを確認しています。
また、クリーンルーム内を陽圧に保つことで外部からの粉塵の流入を防ぐとともに、物品の搬入を必要最小限にし、日々の清掃や環境管理を徹底することで、胚培養に適した環境の維持に努めています。

アラームシステム
タイムラプス培養器

胚を培養するためのタイムラプス培養器に温度やガス濃度の異常が発生した場合は、すぐにアラームが鳴るとともに、業務終了後や、休日であってもスタッフへ連絡が届きます。

タイムラプス培養器に
ついてはこちら

液体窒素タンク

凍結胚や凍結精子を保存している凍結タンクには、タンクの表面温度を監視するシステムのLogbee COOLを導入しており、リアルタイムの表面温度や経時的な温度変化を随時確認することが可能です。万が一、タンクが破損し表面温度に変化が認められた際には、直ちにスタッフへ連絡が届きます。

液体窒素タンク

▲ 凍結タンク

リアルタイムの表面温度の表示
リアルタイムの表面温度の表示

▲ リアルタイムの表面温度の表示

過去の表面温度の経時的変化拡大アイコン
過去の表面温度の経時的変化

▲ 過去の表面温度の経時的変化

胚凍結・融解についてはこちら

タイムラプス培養器、液体窒素タンクのいずれかの異常により連絡が届いた場合でも、スタッフが迅速な対応を行う体制としています。

ガスガード

胚を培養する培養器は窒素ガスや炭酸ガスをガスボンベより自動で供給することで、培養器内の培養環境を一定に保っています。
ガスガードはガスボンベが空になった際に自動で予備のガスボンベに切り替えを行う装置です。夜間等スタッフが不在の時にガスボンベが空になっても安定した培養が継続できます。

蓄電池

万が一の停電に備え、メインの培養器、保冷庫等は蓄電池に接続しています。停電が発生した場合でも自動で蓄電池からの電力供給に切り替わり安全に培養が継続されます。

蓄電池
体外受精をはじめとする生殖補助医療(ART)は、
医師だけでなく、胚培養士をはじめとする
専門スタッフの技術と連携によって支えられています。
採卵後の卵子の取り扱いや精子の調整、
受精、培養、胚の観察など、
患者さまの目に触れることのない培養室の中では、さまざまな工程が丁寧に行われています。
詳しくは「生殖補助医療(ART)について」ページを
ご覧ください。
生殖補助医療(ART)について