2025年度
治療実績

RESULTS

当院では、不妊治療を受けられる患者さまに安心と納得を持って治療に臨んでいただけるよう、当院のART(高度生殖医療)の実績をオープンに開示しております。
医療技術の向上に努めるとともに、お一人おひとりに最適な個別化医療を提供した結果としての数値を、ここに報告いたします。

2025年度治療実績

採卵・受精・凍結に関するデータ採卵・受精・凍結に関するデータ

採卵・胚移植件数
【月別】採卵・胚移植件数拡大アイコン

2025年9月の開業からの7ヶ月に実施した生殖補助医療件数のグラフです。
採卵件数は徐々に増加し、月あたり40件を超える様になりました。基本的には状態の良い胚盤胞(ガードナー分類AA・AB・BA・BBクラス)を凍結保存し、融解胚移植する方針で治療を行なっています。
治療回数が多い方や胚盤胞まで育ちにくい方では初期胚(3日目)で凍結保存することもございます。

ART培養成績
ART培養成績拡大アイコン

顕微授精(ICSI)はPIEZO法で実施することで、卵子の細胞膜を開ける際の負担を少なくし、卵子の変性を減らす様にしています。このため顕微授精の生存率は98%となりました。
また顕微授精の受精率は80%を超え、一般的に指標とされる受精率を上回る結果となりました。また、受精したのちに胚盤胞まで達する受精卵は70%程度ありましたが、良好胚盤胞は4割程度となります。

培養部門からのひとこと

顕微授精は、精子の状態が厳しいケースや難治性の高年齢層の患者さまも含んだ数値です。当院の胚培養士が、1つの精子・卵子を大切に扱い施術を行っています。

良好な胚(受精卵)を最適な状態で凍結保存し、体内の環境を整えてから移植に臨むことで、体への負担を減らし妊娠率の向上を目指しています。

胚移植における妊娠率・流産率胚移植における妊娠率・流産率

胚移植件数および年齢別成績
総胚移植件数: 121件
年別妊娠成績拡大アイコン
データをご覧いただくにあたって

妊娠率は、移植あたりの数値です。

昨年度は121件の胚移植を行いました(全て融解胚移植)。2025年は22件、2026年は99件の内訳ですが、妊娠反応は胚移植から7-10日後に主に採血検査で確認を行います。

血中HCG値が>4.0mIU/mlを陽性と判断しています。臨床妊娠とは子宮内に胎嚢(GS)を確認できた場合を指します。

日本産科婦人科学会の全年齢の胚移植成績を参考に載せています。日本産科婦人科学会のデータは胚盤胞だけでなく、初期胚移植も含まれてきますので、当院の主に胚盤胞移植のデータとは差が見られます。

年齢別妊娠成績拡大アイコン

こちらのグラフは胚移植を行なった年齢別の臨床成績です。
39歳までは妊娠率は70%近くとなります。40~42歳での妊娠率も50%程度ですが、40歳以上では流産率も高くなってきます。
年齢とともに妊娠率の変動や、染色体由来による流産率の上昇が見られますが、これは一般的な医学的傾向を反映したものです。

日産婦年齢別妊娠成績
※一般的な胚移植成績の比較として
日産婦年齢別妊娠成績(2023年)拡大アイコン

一般的な胚移植の成績として、日産婦年齢別妊娠成績(2023年)と比較すると、全体の妊娠率は日産婦データの39.0%に対して当院では63.6%、流産率は26.0%に対して16.9%という結果でした。
これは胚盤胞移植を中心に行なっている点と、融解胚移植を中心に実施している点がその結果に反映しているものと考えます。過去の日産婦のデータからは、融解胚移植の方が新鮮胚移植より10~15%程度妊娠率が高いことが知られています。

また、当院では融解胚移植について、排卵周期とホルモン補充周期を8:2の割合で実施しています。排卵周期では、より正確に排卵日を決定する方法を採用し、妊娠初期の出血トラブルや妊娠高血圧症候群、癒着胎盤などの合併症に配慮した治療を心がけています。

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