施設・設備紹介
コンサートホールのような、
心を癒すART空間
“ART”という言葉には、
私たちの専門とするAssisted Reproductive Technology(生殖補助医療)の
意味と同時に、芸術(Art)というもう一つの意味が重なります。
このクリニックには、心と命を支えるARTの空間が存在しています。
福岡のこの地で、新しい人生のステージに向かう皆さまが、
音楽と光と静けさの中で、安心して歩み出せるように――
そんな思いを込めて、この空間をかたちにしました。



1.ラウンジ
治療に通っていただくうえで、採血の結果や診察の順番をおまちいただく間は、できるだけリラックスした環境で、治療のストレスや身体的な不調を緩和できるよう配慮いたしました。ホテルのラウンジですごしているような雰囲気をモチーフにし、疲れない設計を考慮しています。

2.診察室
診察室はお二人で入っていただき、対面でお話しができるようにL字型のカウンターテーブルをおいています。診療録(カルテ)のシステムについては、クラウド型電子カルテを採用し、できるだけ早く無駄のない診療を目指しています。また、検査結果や受精卵の情報などを管理するために専用のデータベースソフトを導入し、わかりやすい診療を心がけています。

3.内診室
内診室には、ラウンジ側または診察室側の扉から入ることができます。内側から鍵をかけることができますのでご安心ください。十分にプライバシーを保つために、個室空間の設計になっています。経腟超音波(エコー)検査はできるだけ痛みのないように、細めの超音波プローブを使用いたします。

4.キッズスペース
当院では、お子さま連れでの受診は「毎日14:00〜16:30の時間帯に限り」可能とさせていただいております。
この時間帯のみ、4階フロアのキッズスペースおよびお子さま連れ専用の診察室をご利用いただけますので、安心して受診していただけます。ご来院の際は、4階キッズスペースに直接お越しいただき、受付をお願いいたします。
なお、院内の落ち着いた雰囲気を保つため、ベビーカーでのご来院はご遠慮いただいております。皆さまが快適に過ごせる環境づくりのため、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

5.採血処置室
採血や注射、心電図検査などを行うお部屋です。
不妊治療ではホルモン値を確認するため、定期的な採血が必要になります。
また、小手術の際には心電図検査を行うこともあります。
処置に不安のある方や痛みに敏感な方には、ベッドに横になったままリラックスして検査・処置を受けていただける環境をご用意しております。

6.説明室・カウンセリングルーム(Kokage)
不妊治療の内容や自己注射の方法についてのご説明、心理カウンセリングなどを行うお部屋です。
安心してお話しいただけるよう、落ち着いた雰囲気とリラックスできる空間づくりを心がけております。

7.手術室
採卵や胚移植、その他の日帰り手術を行うお部屋で、クリーンルームの設計になっています。採卵や小手術の際には、できる限り痛みを感じないように麻酔を使用し、生体モニターを用いて安全管理を徹底しながら処置を行っています。
患者さまが安心して治療に臨めるよう、細やかな配慮を心がけています。

8.回復室
採卵や日帰り手術のあとは、こちらの回復室でゆっくりとお休みいただきます。
おひとりずつお過ごしいただけるプライバシーに配慮した個室となっており、リラックスしてお過ごしいただける空間です。
また、パウダールームも同じフロアにご用意しておりますので、お帰り前の身支度にもご利用いただけます。
体調に応じてスタッフが丁寧にサポートいたしますので、安心してお過ごしください。

9.培養室・凍結保管室
手術室と同様に、こちらもクリーンルーム構造となっており、空気中の細菌や粉塵を極限まで除去した清浄な環境が保たれています。培養環境の質を守るため、温度・湿度・気流なども細かく管理されています。
採卵により手術室で回収された卵胞液は、ただちにこの培養室に運ばれ、培養士が顕微鏡下で卵子を確認します。確認された卵子には、体外受精(IVF)または顕微授精(ICSI)が行われます。
翌日、受精が確認された胚は、タイムラプス培養器を用いて5~6日間、発育の様子を観察しながら培養されます。発育が順調な胚は、子宮内に移植されるか、あるいは将来の移植に備えて液体窒素で凍結保存されます。凍結胚は、専用の保管室にある液体窒素タンク内にて、厳重に保管されます。